こんにちは、ジロウです。
オレの話にはバイクの話も欠かせないんだ。
だから今日はオレの初バイクの話をするね。
モーター付きの初めての乗り物
父が通勤に突然買ったスクーター。
それがヤマハパッソルだった。
1977年、オレはその時10歳。
ステップに足を揃えて乗れる斬新なスタイルで登場した。
第二次スクーターブームの幕開けを飾り、1980年代に巻き起る空前のバイクブームの発端となったバイクだと思う。
オレの家にあった乗り物は自転車だけ。
自分の足で漕ぎ体力の限界に挑戦して移動する、自転車がオレの世界の限界だった。
まだ話していないけど、オレ、自転車大会で優勝経験があるんだ。
小学6年生の時の話なんだけどさ、自転車の大会があったんだよ。
大型自動二輪の試験とほぼ同じで、実技と学科で構成される自転車の県大会。
オレ、なんと優勝しちゃったw
だから何?と言われるとなんだけど、
12歳で交通標識を完全暗記したってことなんだ。
これは乗り物好きにとって素晴らしいスキルだと思わないかい?
2.3馬力にベタ惚れになった
さて、話を戻すね。
小6のオレの所にバイクがやってきた!
右手のアクセルを捻るだけで、力強くどこまでも走り続ける乗り物が目の前にやってきた!
オートバイ屋さんの軽トラックからパッソルは手際よく降ろされ、父が操作説明を受けている。
隣りで自分も真剣に聞いていた。
小6ジロウ、可愛すぎる♡
最高出力2.3馬力。
なんと!馬2.3頭分のパワーだと?よく分からないがなんか凄い。
凄過ぎる!
乗り方は簡単そうだ。
オレも乗りたい!即座に言いたかったけどそこは我慢、我慢・・・・。
父がパッソルに跨った。
走り出したら止まらない!
刺したキーを右にON。
左足でキックスターターを蹴り下ろす。難なくエンジンがかかった。
通常のオートバイはクルマと同様マニュアルクラッチ。
左手側のレバーでクラッチを切ったり繋げたりしながら左足のペダルを上下して変速を行うので、操作も運転にも慣れが必要なんだ。
今はオートマ車が主流だけど昔はマニュアル車が主流だった
しかし、ヤマハパッソルは違った!
自動遠心クラッチの乗り物は、右手のアクセルを捻るだけでスルスルと動き出す。
凄い!
もう、感動しかない。
時が止まってパッソルだけが動いているような気がした。
あれ?父は免許持って無かったはずじゃ?
ふと心配になって聞いてみた。
免許が無くてもこのバイクに乗れるのって。
クルマの免許は無いけれど原付の免許は持っていた!
原付だけの免許もあるのか!へぇ~~~~!!!
バイク屋さんの軽トラックが帰るのを見送ったけど、まだ興奮冷めやらぬ兄貴とオレ。
その日からオレはバイクに乗ってどこまでも走ることを夢見るようになった。
ガソリンとパッソルでどこまでも行ける。
バイクとは気軽で手軽で快適な乗り物である。
バイク屋さんの回し者ではないオレだが、これが少年時代の自分の精神にすりこまれたことはとても大きいことだ。
人生16歳まで早送りしたくなった最初の瞬間。
車好きだが、バイクも大好きだ。
今日は初のバイク、パッソルを指をくわえて眺めていた話でした。
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